ダナン旅行記 ~リゾートと世界遺産を楽しむ3泊5日の旅~
2019年7月、3泊5日でベトナムのリゾート、ダナンに行ってきました。ダナンは、日本から約6時間、物価も安く、リゾートと世界遺産を楽しむことができる人気上昇中の都市です。
「海に行ったりマリンスポーツがしたい! 遺跡や文化に触れたい! おいしいものが食べたい!」 これらすべてを満喫できたダナン旅行のコースを記します。
■目次
1. 1日目
1-1 日本を出発!空港を出たら南国でした
午前9時過ぎ、成田空港からダナン空港へ。ベトナム航空の直行便で、約6時間の空の旅。機内食を食べたり、ガイドブックを見たりしているうちに、あっという間にダナン空港に到着です。
空港を出ると、南国の世界が広がっていました。
今回はパッケージツアーのため、現地ガイドさんが空港にお迎えに来てくれました。ガイドさんに案内され、ホテルにチェックイン。パッケージツアーといっても、終日自由行動、帰りの送迎なしのツアーだったので、ここでガイドさんとはお別れです。
ホテルはこちら。ミーケービーチ近くの「グランドサンライズホテル2」です。
ホテルはスタンダードクラスでおまかせだったので少し不安でしたが、結果大満足。豪華ではないですが、清潔感があり、ホテルスタッフさんの対応も丁寧なホテルでした。
1-2 鯉と恋のDHCマリーナ
サンライズホテルに荷物を置いて、DHCマリーナへ。10年くらい前にできた、ダナン市内の観光スポットです。
ここで有名なのは、鯉の滝登り像。頭が"龍"、体が"鯉"になっています。
「マーライオン」ではなく「マードラゴン」という愛称で親しまれているそうです。マーライオンと同じように、ときどき水をはきます。奥に見える橋についてはまたあとで。
マードラゴンのすぐ隣、愛の桟橋は、「恋人たちが永遠の愛を誓いあう場所」をテーマに造られた桟橋です。
恋人が南京錠をかけると永遠に結ばれると言われていて、桟橋にはたくさんの南京錠がかけられていました。
1-3 安くてうまい!屋台に挑戦
そろそろおなかがすいた、ということで、DHCマリーナ近くで開かれているナイトマーケットへ。お祭りのように屋台が並んでいます。
おなかが強い方は試してみて、とガイドブックに書いてあったので、屋台にチャレンジしてみることに。食材を選んで、その場で調理してもらいました。
ゾウゲバイのタマリンド炒めとパッションフルーツシントー。ゾウゲバイもタマリンドもよく分かりませんが、おつまみ感覚でぱくぱく食べられました。シントーは、スムージーのようなベトナムのドリンクで、こちらも生果実からその場で作ってもらいました。
ほかにも屋台グルメを食べ歩き。安くておいしいベトナムの食を味わいました。
1-4 大迫力⁉のドラゴンショー
マードラゴンから見えた「ロン橋」は、全長なんと666mの橋です。よく見ると、目はハートでかわいい。昼間のロン橋はこんな感じです。
ここロン橋では、土日の21時から炎と水のショーを開催しています。現地の若者にも大人気で、毎週たくさんの人が集まるそうです。ここでちょっとした再会が。なんと、昼間にお別れした現地ガイドさんとばったり遭遇しました。
火や水が発射すると、歓声が沸き上がります。想像していたよりも迫力があり、最後にはびしゃびしゃになりました。
ショーのあとは、道路が大渋滞だったので、ロン橋が見えるカフェで休憩です。
エッグコーヒーを注文しました。コーヒーの上に、カスタードクリームのような甘い卵クリームがのっています。ベトナムコーヒーは苦いので、甘いクリームとの相性抜群です。
カフェからタクシーで約5分。夜のミーケービーチを散歩しながらサンライズホテルに戻りました。
2. 2日目
2-1 まるでインディージョーンズ!!ミーソン聖域
サンライズホテルで朝食を食べ、2日目がスタートです。この日は、タクシーの半日チャーターをお願いしました。ホテルから約1時間、ミーソン聖域に到着です。森の中を進んでいくと...
目の前に遺跡群が広がります。アドベンチャーの世界に迷い込んだような、わくわくした気持ちになりました。
ミーソン聖域は、4世紀頃にチャンパ王国が築いたヒンドゥー教の聖地。祠堂に刻まれたヒンドゥー特有の文様やレリーフがとても美しいです。また、あちこちで見られるリンガ(男性器)とヨニ(女性器)は、シヴァ神の象徴なんだとか。
内部が展示室になっている祠堂もあります。発掘されたレリーフや像などの遺産と共に爆弾も展示されていました。
遺跡の中に爆弾?と思いましたが、ここミーソン聖域はベトナム戦争の大きな被害を受けたそうです。ベトナム戦争の爪痕が残り、現在もまだ修復中の遺跡がたくさんありました。
2-2 ヴィクトリア・ホテルで古きベトナムの伝統を感じて
チャーターの運転手さんにお迎えにきてもらい、ミーソン聖域から約1時間のホイアンへ。ホイアンに行くならどうしても1泊したい!ということで、クアダイビーチエリアの「ヴィクトリア・ホイアン・ビーチリゾート&スパ」ホテルを予約していました。
ホテル全体がベトナムの古き伝統を守る建築様式で作られていて、ベトナムの伝統と歴史に触れることができます。ホテル内には、海が見えるプールもあります。
また、お部屋には、ホイアンならではのサプライズが。本当に嬉しかったです。最初から最後まで気配りが素晴らしく、ホテル滞在時間も楽しむことができました。
2-3 ノスタルジックなホイアンの街
ヴィクトリアホテルに早めのチェックインをした後、シャトルバスでホイアン旧市街へ。バスの停留所近くに行列のバインミーのお店があったので、ここで少し遅めの昼食です。
ベトナムで一番おいしいバインミーと言われるお店だそうです。ベトナムのフランスパンには米粉が使われているため、もっちりとしています。中身はタップカム(全部入り)を注文。パンなので洋風な味かと思いきや、アジアの香りが広がり、うまく融合していました。
おなかがいっぱいになったので、ホイアン旧市街の観光です。チケット販売所で5枚つづりのチケットを購入します。チケットと一緒に、日本語で書かれたホイアン旧市街マップをもらいました。
まず最初に向かったのは、福建会館。
鮮やかな色や彫刻から、中国の華やかさが感じられます。約250年前に建てられた建造物だそうです。
次に向かったのは、クアンタンの家。約300年前に建てられた民家で、現在の家主は7代目なのだとか。奥には、ホワイトローズ作りをしている方がいました。
ホイアンは街全体が世界遺産で、歩くだけでもノスタルジックな雰囲気を味わえます。ランタンが並ぶお店もたくさんあります。
ホイアンに住んでいた日本人が作ったとされている橋で、正式名称は「来遠橋」です。ホイアンの象徴とも言われ、歴史の風情を感じました。
次は、日本橋のすぐ近く、フンフンの家です。約200年前建てられた貿易商の家で、奥には刺繍の工房もあります。
フンフンの家の2階テラスからは、日本橋が見えました。
続いて、ダックアンの家。約200年前に建てられた家の中には椅子がたくさんあり、ゆっくり休憩しながら調度品などを見ることができます。
ホイアン旧市街観光の最後は、タンキーの家。タンキーの家は、約200年前に建てられた香料の貿易商の家で、ホイアンで最初に登録された文化遺産です。日本と中国の建築様式で、家具などの調度品も当時のまま残っています。
2-4 ランタンが灯る夜
ホイアン旧市街から橋を渡った先にあるアンホイ島。川沿いにはレストランが並びます。まだ明るいうちに、レストランで夕食にすることにしました。
ホイアンの名物、ホワイトローズ。見た目がバラのようでかわいらしい。インパクト大のエビのココナッツジュース蒸しは、ココナッツ風味の優しい味わいです。(食べるの大変だけどね!)
おなかいっぱいになるころには、辺りはすっかり暗くなっていました。
夜になると、アンホイ島周辺は、ランタンの明かりがともり、幻想的に。ランタン祭りは毎月満月の夜ですが、ナイトマーケットには、毎日たくさんのランタンが並んでいるそうです。
川面を流れる光は、無数の灯篭。私も、ボートに乗って灯篭流しを体験し、ロマンチックな時間を過ごしました。
夜のホイアンをお散歩し、カフェで少し休憩。ココナッツコーヒーを注文しました。ティラミスのような、苦くて甘い、絶妙な味です。
ランタンの余韻に浸りながら、タクシーで約10分。ヴィクトリアホテルに到着すると、ここでも美しく灯るランタンが迎えてくれました。
3. 3日目
3-1 手付かずの自然が残るチャム島
3日目は、前日にヴィクトリアホテルで予約したチャム島ツアーに参加。ヴィクトリアホテルで朝食を食べ、ホテルロビーで待機します。ツアーガイドさんにピックアップしてもらい、チャム島ツアーの始まりです。まずは、ホイアン港に向かいます。
ホイアン港では、たくさんのツアー団体が出港を待っていました。ホイアン港から、高速船に乗ってチャム島へ。
船は思っていたよりスピードが速く、思っていたよりびしょびしょになりました。ジェットコースターが好きな人なら、きっと好きになります。酔いやすい人はちょっと大変かもしれないですね。
20分くらいだったでしょうか。チャム島に上陸です。チャム島は多くのサンゴが生息し、保護区として管理されています。ビーチには、ビーチチェアやハンモックがたくさんあり、思い思いの時間を過ごすことができます。
このツアーの目玉、シュノーケリング。シュノーケリングスポットに、再び船に乗り向かいます。海に入ると、
天気はあまりよくなかったですが、サンゴや魚たちを見ることができました。サンゴやきれいな色の魚を見て、南国の海を堪能できました。
シュノーケリングのあとは、島でシーフードランチ。たくさんの料理が運ばれてきて、おなかいっぱいになりました。もちろん、ランチもツアーに含まれます。
ランチのあとは、島でビーチを見ながらのんびりと過ごしました。今回は天候が悪く断念しましたが、晴れていると島の中を探検できるそうです。また次回、晴れている日に再挑戦したいです。
帰りの船に乗り、チャム島ツアーの終了です。ヴィクトリアホテルまで送ってもらいました。
3-2 地元民に愛されるローカル食堂
ヴィクトリアホテルに預けていた荷物を受け取りに行くと、ホテルのスタッフさんが、「シャワー浴びていったら?」って言ってくれました。お言葉に甘えてホテル内のスパのシャワーをお借りし、すっきりしたところでホイアンとはお別れです。
タクシーに乗って約1時間。爆睡したらあっという間にダナンに到着です。
おなかがすいたので、コムタムタイム。コムタムは、砕いたごはんに豚肉などをのせた、ベトナムのローカルフードの定番です。香ばしい豚肉とヌクマムが合わさりおいしい一皿です。
3-3 癒しのスパ体験
昼間はマリンスポーツで疲れているだろうし、たまには贅沢もいいかな、ということで、スパに行きました。日本人にも人気?の「エルスパ」です。日本出国前に予約していたので、すぐに対応してもらえました。
あっという間の60分。マッサージが気持ちいいのはもちろん、アロマが香る落ち着いた空間で、癒されました。
4. 4日目
4-1 朝からミーケービーチ
お天気もよく、最高に気持ちのいい朝です。サンライズホテルのすぐ近く、ミーケービーチに遊びに来ました。
ミーケービーチは、世界で最も魅力的なビーチの一つに選ばれたこともあるそうです。砂浜を歩くだけでも、清々しい気分になります。
ミーケービーチの近くに屋台を見つけたので、そこで朝食を食べました。
ハノイの名物家庭料理だそうです。ベトナムでは、朝食を外で食べる人が多いらしく、地元の方々と一緒に料理をいただきました。
4-2 ピンク色のダナン大聖堂
4日目は、ダナン市内を観光します。ピンク色が特徴的なダナン大聖堂。フランス統治時代に建てられたカトリック教会です。塔の上に鶏が乗っていることから、鶏教会とも呼ばれています。
教会の裏手には、洞窟とアヴェマリア像がありました。
4-3 2つの市場、コンとハン
ダナンで有名な2つの市場をはしごします。まずは、ハン市場。
観光客向けで、比較的きれいな市場です。2階建てで、1階が食料品・日用品、2階が衣料品売り場になっています。
中に入ると、商品が所狭しと並んでいます。ドリアンやマンゴスチンなどの南国フルーツも山積みです。購入時には値段交渉をします。交渉することで安く購入できるので、お土産探しにもぴったりです。
買い物のあとは、ハン市場内にあるフードコートで休憩。ハスの実チェーとバインベオを注文しました。
チェーは、ぜんざいのようなベトナムのひんやりスイーツ。すっきりした甘さです。バインベオはフエ名物の蒸し餅で、お餅の甘さとトッピングの香ばしさが癖になります。
続いて、コン市場。ハン市場よりもローカルで、ダナン最大の市場です。
ハン市場とは、雰囲気も違います。観光客は少なめで、ベトナムの人々の生活が垣間見えました。
4-4 ダナン博物館で歴史を学ぶ
博物館か美術館に行って知見を広めたいと思い、ダナン博物館に行くことに。モダンな建物の前には、軍使の像と大砲があります。
1階は、ダナンの歴史や文化の展示です。ダナンは昔、港町として栄えました。こちらは人々の生活ジオラマの一部、ヌクマムづくりの様子です。木樽を使ったその手法は、今でも変わっていないそうです。
続いて2階は、ベトナム戦争の展示です。戦争で使用した武器や爆弾、当時の写真などが、戦争の残酷さを物語っています。
ベトナム戦争は、1975年まで続いた、南北に分裂したベトナムの戦争です。 見るのも辛く、悲しい展示もありましたが、戦争の恐ろしさと平和のありがたさを感じました。
4-5 旅の終わりに。ソンチャ半島から眺める絶景
観光の最後はソンチャ半島。リンウン寺のレディブッダがほほえんでいます。下はお堂になっていて、中に入ってお祈りすることもできます。
「台風に悩まされていたんだけど、リンウン寺ができてからは大きな台風が来なくなったんだよ。だからリンウン寺はダナンを守ってくれているんだ。」みたいなことをタクシーの運転手さんが言っていました。
そして、リンウン寺からの眺めがこちら。
ミーケービーチを一望できます。もうすぐ旅も終わりです。青い海を眺めながら、旅の思い出を振り返りました。
ソンチャ半島からの帰り道、夕方のミーケービーチが美しかったので一枚。
すっかり日も暮れて、ローカル食堂で最後の晩餐です。注文したのはコムガーという、ベトナムのチキンライス。
コムガーは、地域によって調理方法が違うらしく、さっぱりしたホイアンのものを選びました。
帰りの送迎はないため、空港までは自力でタクシーで移動です。夜中0時過ぎに出国し、5日目の朝、日本・成田空港に帰国しました。
5. まとめ
3泊5日という短い時間でしたが、ミーケービーチやチャム島などの自然、ミーソン聖域やホイアン旧市街などの世界遺産、ダナン市内の観光など、ダナン旅行を満喫できました。また、食事についても、レストランから屋台まで、幅広いジャンルのベトナムフードを味わうことができました。
いろいろ巡る欲張りコースなので、モデルコースになるかは分からないですが、「こんなまわり方もあるんだ」とだれかの参考になったら嬉しいです。