【ダナン観光】まるでインディージョーンズ!ミーソン聖域
ベトナムのリゾート・ダナン郊外にある、チャンパ王国が築いた遺跡「ミーソン聖域」。今でも発掘・修復作業が続いており、その全貌は明らかになっていません。今回は、そんな謎多きミーソン聖域の観光体験を書きます。
ダナン旅行全体の記事はこちら。
■目次
1. ミーソン聖域の楽しみ方 ~遺跡到着まで
ミーソン聖域は、4世紀頃、海のシルクロードと呼ばれたチャンパ王国が築いたヒンドゥー教の聖地です。その赤レンガの遺跡群は、1999年に世界遺産に登録されました。
ミーソン聖域に到着したら、入場ゲートでチケットを購入します。1人150,000ドン(約750円)でした。
入場ゲートをくぐり、橋を渡って少し歩くと、電動カート乗り場に到着。
何人かずつ電動カートに乗って、遺跡の起点となる駐車場まで向かいます。約5分間のドライブです。山の中を颯爽と走り抜けました。
起点の駐車場で電動カートから降りたあとは、ひたすら道を歩きます。
しばらく歩くと、目の前に神秘的なオーラが漂う遺跡群が広がります。アドベンチャーの世界に迷い込んだような、わくわくした気持ちになりました。
ミーソン聖域には、まだ発見されていない遺跡もたくさんあると言われています。また、ベトナム戦争により破壊された遺跡も多く存在し、発掘・修復作業が続く、謎多き遺跡となっています。
2. 遺跡をめぐる
ミーソン遺跡は、A~Kのアルファベットでグループ分けされています。遺跡観光の所要時間は、約2時間でした。
①赤レンガの遺跡群
観光のハイライトは、保存状態のよいBCDエリアです。赤レンガの遺跡が広がっています。
そのミステリアスな佇まいに、冒険心をくすぐられます。
遺跡に近づくと、ヒンドゥー教特有の細かな装飾が施されているのが分かります。壁面に造られた、女神のレリーフが美しいです。
建立当時、高い建築技術があったようで、接着剤を使わずに作られているそうです。祠堂内部に入って天井を見ると、レンガを積み立てて造られていることがよく分かりました。
②ミーソン聖域の発掘品
遺跡内部が展示室になっている遺跡もあります。そこでは、発掘されたレリーフや像などの遺産が展示されています。
約1000年前に作られた彫刻を至近距離でじっくりと鑑賞することができます。
遺跡が発見された当時は盗難が多発したため、顔が残っていない像が多くなっています。
③シヴァ神の象徴、リンガとヨニ
祠堂周辺で見られるこの形。リンガ(男性器)と土台部分のヨニ(女性器)は、ヒンドゥー教シヴァ神の象徴です。
リンガとヨニは他にも色々な形で表現されています。また、土台部分のヨニだけが残っているものも多くありました。
④ベトナム戦争の爪痕
ベトナム戦争時に落とされた不発弾が展示されていました。
ここミーソン聖域はベトナム戦争の大きな被害を受けたそうです。爆撃により、遺跡の多くは破壊されてしまいました。現在も修復中の遺跡がたくさんあり、戦争の恐ろしさをも感じさせる場所となっています。
⑤修復中の遺跡たち
先述しましたが、ミーソン聖域は、発掘中・修復中の遺跡が多く存在するため、まだまだこれから発展していく遺跡です。修復中の遺跡も公開されているので、当時の形を想像しながら見て歩くのもいいかもしれません。
グループEのこちらは、建物の形はきれいに修復されていますが、古いレンガと新しいレンガとで、色がはっきりと分かれています。
丘の上にあるグループHの遺跡は、壁面しか残っていなかったようです。
グループKのこちらも、新しいレンガが目立つ修復中の遺跡です。
自然と遺跡が一体となっている場所もあります。遺跡がどうなっているのか知りたいという反面、自然と融合した今の姿のままでいてほしいとも思いました。
グループFは、修復中でレンガが積み上げられています。遺跡というよりレンガの山で、衝撃的でした。
丘の上のグループGは、ほとんど修復済みのようでした。遺跡の周りでは、動物神をかたどったものが見られます。
もともとのレンガがほとんど残っていない遺跡もあり、戦争の惨劇を目の当たりにしました。遺跡の発掘や修復により、今後どのように変わっていくのかが楽しみです。
⑥遺跡以外の楽しみも
ミーソン聖域は自然に囲まれていて、道中のどかな雰囲気です。
日本ではあまり見ない?植物や生き物にも遭遇できます。散策途中で、トカゲのような生き物も見つけました。名前は分からないですが、初めて見る生き物でした。
また、遺跡の起点となる駐車場にはカフェがあります。自然の中でのんびりカフェタイムを過ごす、というのも気持ちがいいです。
3. ミーソン聖域の場所と行き方
ミーソン聖域は、ダナンから南へ約70キロ、ホイアンから南西へ約40キロに位置しています。
・ミーソン聖域 [Thánh địa Mỹ Sơn]
ダナン市内からミーソン聖域に行く方法は、ツアーかチャーター(時間制の貸し切りタクシーのようなもの)の2択になります。
値段が安い、集合時間を気にせず自由に周ることができる、という理由から、私は、チャーターを選択しました。ダナンのホテルで手配したのですが、半日チャーター(5h)で120万ドン(約6000円)でした。2人だと1人あたり60万ドン(約3000円)となり、かなり安いです。
余談ですが、ミーソン聖域のあとは、チャーターの運転手さんにホイアンまで送ってもらいました。行程をカスタマイズしやすい、というのも、チャーターで行くメリットの1つです。
4. まとめ
何年か後、再びミーソン聖域を訪れた時、どんな発見や遺跡の変化が見られるのか。今からわくわくしています。みなさんもぜひ、ミーソン聖域で楽しい観光をしてください。
【ダナン観光】ロン橋周辺でドラゴンと景色を楽しむ
ベトナムのリゾート・ダナンにある、夜景がきれいな定番観光スポット「ロン橋」。今回は、そんなロン橋とその周辺の観光体験を書きます。
ダナン旅行全体の記事はこちら。
■目次
1. ロン橋の楽しみ方
① ロン橋から眺める景色
「ロン橋」は、ハン川に架かる橋で、ミーケービーチと市街地をつないでいます。全長はなんと、666m。その見た目の通り、ドラゴンブリッジとも呼ばれています。
ドラゴンの頭は、ビーチ側です。黄色の強そうなドラゴンかと思いきや、実は、目がハートでとってもチャーミングなんです。
ロン橋からはマーライオン、ではなくマードラゴンがいるDHCマリーナエリアが見えます。(詳細は後ほど)
ドラゴンをじっくり見ながらロン橋を歩いてみたり、景色を眺めたり。橋から降りて、ロン橋全体を見ると、その大きさに驚かされます。
夜になると、ドラゴンは15000個のLEDライトでライトアップします。この輝くドラゴンは、近くから見ても遠くから見ても素敵です。ライトアップしてからは、人通りも増えました。
ロン橋からの眺めは、こんな感じ。愛の桟橋まで続く赤いハートのオブジェがかわいらしいです。向こうでは、ロン橋と同じハン川に架かる橋が輝いています。ちなみに、橋の反対側からは、観覧車が見えました。
② 大迫力のドラゴンショー
ロン橋では、毎週土日の21時頃から、炎と水のショーが開催されています。迫力を味わいたいのなら、橋の上のドラゴン顔付近がおすすめです。
このショーは、観光客だけでなく地元の方々にも大人気で、大変混み合います。ショー直前には通行止めにもなるため、30分程度早く行ってスタンバイしていると安心です。
約10分間のショーが始まります。最初は炎。ドラゴンが炎を吐くたび、火の熱気があふれ、大歓声が広がります。
炎のショーが終わると、水のショーに。こちらも、ドラゴンが水を吐くたび、大歓声が沸き上がります。場所によってはけっこう濡れるのでご注意ください。私は、水浴びをしたかのようにびしゃびしゃになり、大笑いでした。
2. ロン橋周辺も魅力がいっぱい
ロン橋を見て終了、なんてもったいない! ロン橋周辺には、見どころがたくさんあります。
① もう一匹のドラゴン、鯉の滝登り像
ロン橋から降りて少し歩いた先にあるDHCマリーナは、10年くらい前にできた、ダナン市内の観光スポットです。
DHCマリーナにある「鯉の滝登り像」は、頭が"龍"、体が"鯉"の像です。中国の故事「鯉の滝登り」に龍の国ベトナムを合わせるというアイディアで造られました。
シンガポールのマーライオンに似ていますね。ダナンのこの像は、マードラゴンという愛称で親しまれています。マードラゴンは、不定期に水を噴きます。
マードラゴンの周りをぐるっと一周すると、いろんな角度からマードラゴンを楽しむことができます。ロン橋ドラゴンもすぐそこに。
■鯉の滝登り像 [Cá Chép Hóa Rồng]
② ロマンチックな愛の桟橋
マードラゴンのすぐ隣には、恋人たちが永遠の愛を誓いあう場所があります。愛の桟橋です。恋人が南京錠をかけると永遠に結ばれると言われています。
南京錠は、マードラゴン付近で140,000ドン(約700円)程度で購入できます。また、お店によっては、名前を刻印してくれるようです。
ロマンチックな場所なので、カップルにおすすめです。
■愛の桟橋 [Cầu khóa tình yêu]
③ ソンチャナイトマーケットで屋台に挑戦
ロン橋(ドラゴンの頭側)から歩いて約3分のところに、ダナンで最大級のナイトマーケットであるソンチャナイトマーケットがあります。ナイトマーケットの入り口もライトアップしています。
屋台がずらっと並び、まるでお祭りのよう。屋台エリアでは、レストランよりも安く、ベトナム料理を味わえます。おなかは強いはずので、屋台グルメに挑戦です。食材を選んで、その場で調理してもらいました。
カエル焼きとパッションフルーツシントー。人生初カエルでしたが、鶏肉みたいな味でおいしく食べられました。シントーは、ベトナムのスムージーのようなドリンクです。パッションフルーツの甘酸っぱさがさわやか。
ゾウゲバイのタマリンド炒め。調理方法も選びました。香ばしく、おつまみ感覚でぱくぱく食べられます。
暑いからか、少し歩くだけですぐにのどが渇きます。屋台で2回目のシントー。今度は果物の女王マンゴスチンシントーです。濃厚な甘さなのにさっぱりとした味わいです。
ソンチャナイトマーケットには、雑貨エリアやランタンが売られているお店もあるので、お散歩するだけでも楽しいです。
■ソンチャナイトマーケット [chợ đêm Sơn Trà]
④ 川沿いカフェでコーヒーを嗜む
ハン川沿いには、カフェが並んでいます。ハンコーヒーというカフェに入りました。
エッグコーヒーを注文。コーヒーの上に、カスタードクリームのような甘い卵クリームがのっています。ベトナムコーヒーは苦いので、甘いクリームとの相性抜群です。
ハンコーヒーの2階のテラス席からは、ハン川が。店内は涼しいので、ゆったり涼むことができます。
■ハンコーヒー [HANCOFFEE]
3. ロン橋の場所
ロン橋は、ビーチエリアと市街地エリアの間を流れるハン川にあります。ドラゴンの頭はビーチ側です。
・ロン橋 [Cầu Rồng]
今回書いた観光場所は、すべてドラゴンの頭側にまとまっているため、併せて観光できます。
・鯉の滝登り像 [Cá Chép Hóa Rồng]
・愛の桟橋 [Cầu khóa tình yêu]
・ソンチャナイトマーケット [chợ đêm Sơn Trà]
・ハンコーヒー [HANCOFFEE]
4. ロン橋周辺おすすめ観光コース
★日程の融通が利くなら、迫力のドラゴンショーを楽しむことができる土日が◎。
17:30 夕方のまだ明るいうちに、ロン橋をじっくり見る
18:00 鯉の滝登り像、愛の桟橋を楽しむ
18:30 ナイトマーケットで屋台グルメを堪能する
20:30 ショー待ちしつつ、ロン橋からの夜景を楽しむ
21:00 ドラゴンショーを鑑賞する
21:30 カフェでのんびりと過ごす
私はこのように周って、昼と夜両方のドラゴン楽しみ、ロン橋周辺の観光を満喫しました。みなさんもぜひ、ロン橋周辺で楽しい観光をしてください。
ダナン旅行記 ~リゾートと世界遺産を楽しむ3泊5日の旅~
2019年7月、3泊5日でベトナムのリゾート、ダナンに行ってきました。ダナンは、日本から約6時間、物価も安く、リゾートと世界遺産を楽しむことができる人気上昇中の都市です。
「海に行ったりマリンスポーツがしたい! 遺跡や文化に触れたい! おいしいものが食べたい!」 これらすべてを満喫できたダナン旅行のコースを記します。
■目次
1. 1日目
1-1 日本を出発!空港を出たら南国でした
午前9時過ぎ、成田空港からダナン空港へ。ベトナム航空の直行便で、約6時間の空の旅。機内食を食べたり、ガイドブックを見たりしているうちに、あっという間にダナン空港に到着です。
空港を出ると、南国の世界が広がっていました。
今回はパッケージツアーのため、現地ガイドさんが空港にお迎えに来てくれました。ガイドさんに案内され、ホテルにチェックイン。パッケージツアーといっても、終日自由行動、帰りの送迎なしのツアーだったので、ここでガイドさんとはお別れです。
ホテルはこちら。ミーケービーチ近くの「グランドサンライズホテル2」です。
ホテルはスタンダードクラスでおまかせだったので少し不安でしたが、結果大満足。豪華ではないですが、清潔感があり、ホテルスタッフさんの対応も丁寧なホテルでした。
1-2 鯉と恋のDHCマリーナ
サンライズホテルに荷物を置いて、DHCマリーナへ。10年くらい前にできた、ダナン市内の観光スポットです。
ここで有名なのは、鯉の滝登り像。頭が"龍"、体が"鯉"になっています。
「マーライオン」ではなく「マードラゴン」という愛称で親しまれているそうです。マーライオンと同じように、ときどき水をはきます。奥に見える橋についてはまたあとで。
マードラゴンのすぐ隣、愛の桟橋は、「恋人たちが永遠の愛を誓いあう場所」をテーマに造られた桟橋です。
恋人が南京錠をかけると永遠に結ばれると言われていて、桟橋にはたくさんの南京錠がかけられていました。
1-3 安くてうまい!屋台に挑戦
そろそろおなかがすいた、ということで、DHCマリーナ近くで開かれているナイトマーケットへ。お祭りのように屋台が並んでいます。
おなかが強い方は試してみて、とガイドブックに書いてあったので、屋台にチャレンジしてみることに。食材を選んで、その場で調理してもらいました。
ゾウゲバイのタマリンド炒めとパッションフルーツシントー。ゾウゲバイもタマリンドもよく分かりませんが、おつまみ感覚でぱくぱく食べられました。シントーは、スムージーのようなベトナムのドリンクで、こちらも生果実からその場で作ってもらいました。
ほかにも屋台グルメを食べ歩き。安くておいしいベトナムの食を味わいました。
1-4 大迫力⁉のドラゴンショー
マードラゴンから見えた「ロン橋」は、全長なんと666mの橋です。よく見ると、目はハートでかわいい。昼間のロン橋はこんな感じです。
ここロン橋では、土日の21時から炎と水のショーを開催しています。現地の若者にも大人気で、毎週たくさんの人が集まるそうです。ここでちょっとした再会が。なんと、昼間にお別れした現地ガイドさんとばったり遭遇しました。
火や水が発射すると、歓声が沸き上がります。想像していたよりも迫力があり、最後にはびしゃびしゃになりました。
ショーのあとは、道路が大渋滞だったので、ロン橋が見えるカフェで休憩です。
エッグコーヒーを注文しました。コーヒーの上に、カスタードクリームのような甘い卵クリームがのっています。ベトナムコーヒーは苦いので、甘いクリームとの相性抜群です。
カフェからタクシーで約5分。夜のミーケービーチを散歩しながらサンライズホテルに戻りました。
2. 2日目
2-1 まるでインディージョーンズ!!ミーソン聖域
サンライズホテルで朝食を食べ、2日目がスタートです。この日は、タクシーの半日チャーターをお願いしました。ホテルから約1時間、ミーソン聖域に到着です。森の中を進んでいくと...
目の前に遺跡群が広がります。アドベンチャーの世界に迷い込んだような、わくわくした気持ちになりました。
ミーソン聖域は、4世紀頃にチャンパ王国が築いたヒンドゥー教の聖地。祠堂に刻まれたヒンドゥー特有の文様やレリーフがとても美しいです。また、あちこちで見られるリンガ(男性器)とヨニ(女性器)は、シヴァ神の象徴なんだとか。
内部が展示室になっている祠堂もあります。発掘されたレリーフや像などの遺産と共に爆弾も展示されていました。
遺跡の中に爆弾?と思いましたが、ここミーソン聖域はベトナム戦争の大きな被害を受けたそうです。ベトナム戦争の爪痕が残り、現在もまだ修復中の遺跡がたくさんありました。
2-2 ヴィクトリア・ホテルで古きベトナムの伝統を感じて
チャーターの運転手さんにお迎えにきてもらい、ミーソン聖域から約1時間のホイアンへ。ホイアンに行くならどうしても1泊したい!ということで、クアダイビーチエリアの「ヴィクトリア・ホイアン・ビーチリゾート&スパ」ホテルを予約していました。
ホテル全体がベトナムの古き伝統を守る建築様式で作られていて、ベトナムの伝統と歴史に触れることができます。ホテル内には、海が見えるプールもあります。
また、お部屋には、ホイアンならではのサプライズが。本当に嬉しかったです。最初から最後まで気配りが素晴らしく、ホテル滞在時間も楽しむことができました。
2-3 ノスタルジックなホイアンの街
ヴィクトリアホテルに早めのチェックインをした後、シャトルバスでホイアン旧市街へ。バスの停留所近くに行列のバインミーのお店があったので、ここで少し遅めの昼食です。
ベトナムで一番おいしいバインミーと言われるお店だそうです。ベトナムのフランスパンには米粉が使われているため、もっちりとしています。中身はタップカム(全部入り)を注文。パンなので洋風な味かと思いきや、アジアの香りが広がり、うまく融合していました。
おなかがいっぱいになったので、ホイアン旧市街の観光です。チケット販売所で5枚つづりのチケットを購入します。チケットと一緒に、日本語で書かれたホイアン旧市街マップをもらいました。
まず最初に向かったのは、福建会館。
鮮やかな色や彫刻から、中国の華やかさが感じられます。約250年前に建てられた建造物だそうです。
次に向かったのは、クアンタンの家。約300年前に建てられた民家で、現在の家主は7代目なのだとか。奥には、ホワイトローズ作りをしている方がいました。
ホイアンは街全体が世界遺産で、歩くだけでもノスタルジックな雰囲気を味わえます。ランタンが並ぶお店もたくさんあります。
ホイアンに住んでいた日本人が作ったとされている橋で、正式名称は「来遠橋」です。ホイアンの象徴とも言われ、歴史の風情を感じました。
次は、日本橋のすぐ近く、フンフンの家です。約200年前建てられた貿易商の家で、奥には刺繍の工房もあります。
フンフンの家の2階テラスからは、日本橋が見えました。
続いて、ダックアンの家。約200年前に建てられた家の中には椅子がたくさんあり、ゆっくり休憩しながら調度品などを見ることができます。
ホイアン旧市街観光の最後は、タンキーの家。タンキーの家は、約200年前に建てられた香料の貿易商の家で、ホイアンで最初に登録された文化遺産です。日本と中国の建築様式で、家具などの調度品も当時のまま残っています。
2-4 ランタンが灯る夜
ホイアン旧市街から橋を渡った先にあるアンホイ島。川沿いにはレストランが並びます。まだ明るいうちに、レストランで夕食にすることにしました。
ホイアンの名物、ホワイトローズ。見た目がバラのようでかわいらしい。インパクト大のエビのココナッツジュース蒸しは、ココナッツ風味の優しい味わいです。(食べるの大変だけどね!)
おなかいっぱいになるころには、辺りはすっかり暗くなっていました。
夜になると、アンホイ島周辺は、ランタンの明かりがともり、幻想的に。ランタン祭りは毎月満月の夜ですが、ナイトマーケットには、毎日たくさんのランタンが並んでいるそうです。
川面を流れる光は、無数の灯篭。私も、ボートに乗って灯篭流しを体験し、ロマンチックな時間を過ごしました。
夜のホイアンをお散歩し、カフェで少し休憩。ココナッツコーヒーを注文しました。ティラミスのような、苦くて甘い、絶妙な味です。
ランタンの余韻に浸りながら、タクシーで約10分。ヴィクトリアホテルに到着すると、ここでも美しく灯るランタンが迎えてくれました。
3. 3日目
3-1 手付かずの自然が残るチャム島
3日目は、前日にヴィクトリアホテルで予約したチャム島ツアーに参加。ヴィクトリアホテルで朝食を食べ、ホテルロビーで待機します。ツアーガイドさんにピックアップしてもらい、チャム島ツアーの始まりです。まずは、ホイアン港に向かいます。
ホイアン港では、たくさんのツアー団体が出港を待っていました。ホイアン港から、高速船に乗ってチャム島へ。
船は思っていたよりスピードが速く、思っていたよりびしょびしょになりました。ジェットコースターが好きな人なら、きっと好きになります。酔いやすい人はちょっと大変かもしれないですね。
20分くらいだったでしょうか。チャム島に上陸です。チャム島は多くのサンゴが生息し、保護区として管理されています。ビーチには、ビーチチェアやハンモックがたくさんあり、思い思いの時間を過ごすことができます。
このツアーの目玉、シュノーケリング。シュノーケリングスポットに、再び船に乗り向かいます。海に入ると、
天気はあまりよくなかったですが、サンゴや魚たちを見ることができました。サンゴやきれいな色の魚を見て、南国の海を堪能できました。
シュノーケリングのあとは、島でシーフードランチ。たくさんの料理が運ばれてきて、おなかいっぱいになりました。もちろん、ランチもツアーに含まれます。
ランチのあとは、島でビーチを見ながらのんびりと過ごしました。今回は天候が悪く断念しましたが、晴れていると島の中を探検できるそうです。また次回、晴れている日に再挑戦したいです。
帰りの船に乗り、チャム島ツアーの終了です。ヴィクトリアホテルまで送ってもらいました。
3-2 地元民に愛されるローカル食堂
ヴィクトリアホテルに預けていた荷物を受け取りに行くと、ホテルのスタッフさんが、「シャワー浴びていったら?」って言ってくれました。お言葉に甘えてホテル内のスパのシャワーをお借りし、すっきりしたところでホイアンとはお別れです。
タクシーに乗って約1時間。爆睡したらあっという間にダナンに到着です。
おなかがすいたので、コムタムタイム。コムタムは、砕いたごはんに豚肉などをのせた、ベトナムのローカルフードの定番です。香ばしい豚肉とヌクマムが合わさりおいしい一皿です。
3-3 癒しのスパ体験
昼間はマリンスポーツで疲れているだろうし、たまには贅沢もいいかな、ということで、スパに行きました。日本人にも人気?の「エルスパ」です。日本出国前に予約していたので、すぐに対応してもらえました。
あっという間の60分。マッサージが気持ちいいのはもちろん、アロマが香る落ち着いた空間で、癒されました。
4. 4日目
4-1 朝からミーケービーチ
お天気もよく、最高に気持ちのいい朝です。サンライズホテルのすぐ近く、ミーケービーチに遊びに来ました。
ミーケービーチは、世界で最も魅力的なビーチの一つに選ばれたこともあるそうです。砂浜を歩くだけでも、清々しい気分になります。
ミーケービーチの近くに屋台を見つけたので、そこで朝食を食べました。
ハノイの名物家庭料理だそうです。ベトナムでは、朝食を外で食べる人が多いらしく、地元の方々と一緒に料理をいただきました。
4-2 ピンク色のダナン大聖堂
4日目は、ダナン市内を観光します。ピンク色が特徴的なダナン大聖堂。フランス統治時代に建てられたカトリック教会です。塔の上に鶏が乗っていることから、鶏教会とも呼ばれています。
教会の裏手には、洞窟とアヴェマリア像がありました。
4-3 2つの市場、コンとハン
ダナンで有名な2つの市場をはしごします。まずは、ハン市場。
観光客向けで、比較的きれいな市場です。2階建てで、1階が食料品・日用品、2階が衣料品売り場になっています。
中に入ると、商品が所狭しと並んでいます。ドリアンやマンゴスチンなどの南国フルーツも山積みです。購入時には値段交渉をします。交渉することで安く購入できるので、お土産探しにもぴったりです。
買い物のあとは、ハン市場内にあるフードコートで休憩。ハスの実チェーとバインベオを注文しました。
チェーは、ぜんざいのようなベトナムのひんやりスイーツ。すっきりした甘さです。バインベオはフエ名物の蒸し餅で、お餅の甘さとトッピングの香ばしさが癖になります。
続いて、コン市場。ハン市場よりもローカルで、ダナン最大の市場です。
ハン市場とは、雰囲気も違います。観光客は少なめで、ベトナムの人々の生活が垣間見えました。
4-4 ダナン博物館で歴史を学ぶ
博物館か美術館に行って知見を広めたいと思い、ダナン博物館に行くことに。モダンな建物の前には、軍使の像と大砲があります。
1階は、ダナンの歴史や文化の展示です。ダナンは昔、港町として栄えました。こちらは人々の生活ジオラマの一部、ヌクマムづくりの様子です。木樽を使ったその手法は、今でも変わっていないそうです。
続いて2階は、ベトナム戦争の展示です。戦争で使用した武器や爆弾、当時の写真などが、戦争の残酷さを物語っています。
ベトナム戦争は、1975年まで続いた、南北に分裂したベトナムの戦争です。 見るのも辛く、悲しい展示もありましたが、戦争の恐ろしさと平和のありがたさを感じました。
4-5 旅の終わりに。ソンチャ半島から眺める絶景
観光の最後はソンチャ半島。リンウン寺のレディブッダがほほえんでいます。下はお堂になっていて、中に入ってお祈りすることもできます。
「台風に悩まされていたんだけど、リンウン寺ができてからは大きな台風が来なくなったんだよ。だからリンウン寺はダナンを守ってくれているんだ。」みたいなことをタクシーの運転手さんが言っていました。
そして、リンウン寺からの眺めがこちら。
ミーケービーチを一望できます。もうすぐ旅も終わりです。青い海を眺めながら、旅の思い出を振り返りました。
ソンチャ半島からの帰り道、夕方のミーケービーチが美しかったので一枚。
すっかり日も暮れて、ローカル食堂で最後の晩餐です。注文したのはコムガーという、ベトナムのチキンライス。
コムガーは、地域によって調理方法が違うらしく、さっぱりしたホイアンのものを選びました。
帰りの送迎はないため、空港までは自力でタクシーで移動です。夜中0時過ぎに出国し、5日目の朝、日本・成田空港に帰国しました。
5. まとめ
3泊5日という短い時間でしたが、ミーケービーチやチャム島などの自然、ミーソン聖域やホイアン旧市街などの世界遺産、ダナン市内の観光など、ダナン旅行を満喫できました。また、食事についても、レストランから屋台まで、幅広いジャンルのベトナムフードを味わうことができました。
いろいろ巡る欲張りコースなので、モデルコースになるかは分からないですが、「こんなまわり方もあるんだ」とだれかの参考になったら嬉しいです。