【ダナン観光】まるでインディージョーンズ!ミーソン聖域

ベトナムのリゾート・ダナン郊外にある、チャンパ王国が築いた遺跡「ミーソン聖域」。今でも発掘・修復作業が続いており、その全貌は明らかになっていません。今回は、そんな謎多きミーソン聖域の観光体験を書きます。

myson_all

【ダナン観光】ミーソン聖域

 

ダナン旅行全体の記事はこちら。

otono-iro.hatenablog.jp

 

■目次

 

1. ミーソン聖域の楽しみ方 ~遺跡到着まで

ミーソン聖域は、4世紀頃、海のシルクロードと呼ばれたチャンパ王国が築いたヒンドゥー教の聖地です。その赤レンガの遺跡群は、1999年に世界遺産に登録されました。

myson_entranse

ミーソン聖域入場ゲート

ミーソン聖域に到着したら、入場ゲートでチケットを購入します。1人150,000ドン(約750円)でした。

myson_bridge

ミーソン聖域へ向かう橋

入場ゲートをくぐり、橋を渡って少し歩くと、電動カート乗り場に到着。

myson_cartride

電動カート乗り場

何人かずつ電動カートに乗って、遺跡の起点となる駐車場まで向かいます。約5分間のドライブです。山の中を颯爽と走り抜けました。

myson_cartforest

電動カートで山の中を走る

起点の駐車場で電動カートから降りたあとは、ひたすら道を歩きます。

myson_street

遺跡への道

しばらく歩くと、目の前に神秘的なオーラが漂う遺跡群が広がります。アドベンチャーの世界に迷い込んだような、わくわくした気持ちになりました。

myson_all

ミーソン聖域

ミーソン聖域には、まだ発見されていない遺跡もたくさんあると言われています。また、ベトナム戦争により破壊された遺跡も多く存在し、発掘・修復作業が続く、謎多き遺跡となっています。

 

2. 遺跡をめぐる

ミーソン遺跡は、A~Kのアルファベットでグループ分けされています。遺跡観光の所要時間は、約2時間でした。

myson_map

ミーソン聖域マップ

 

①赤レンガの遺跡群

観光のハイライトは、保存状態のよいBCDエリアです。赤レンガの遺跡が広がっています。

myson_brick

赤レンガの遺跡群

そのミステリアスな佇まいに、冒険心をくすぐられます。

myson_shrine

ミステリアスな佇まい

遺跡に近づくと、ヒンドゥー教特有の細かな装飾が施されているのが分かります。壁面に造られた、女神のレリーフが美しいです。

myson_relief

女神のレリーフ

建立当時、高い建築技術があったようで、接着剤を使わずに作られているそうです。祠堂内部に入って天井を見ると、レンガを積み立てて造られていることがよく分かりました。

myson_inner

遺跡内部

 

②ミーソン聖域の発掘品

遺跡内部が展示室になっている遺跡もあります。そこでは、発掘されたレリーフや像などの遺産が展示されています。

myson_relief3

シヴァ神レリーフ

約1000年前に作られた彫刻を至近距離でじっくりと鑑賞することができます。

myson_relief1

象などの彫刻

遺跡が発見された当時は盗難が多発したため、顔が残っていない像が多くなっています。

myson_relief2

顔がないものが多い

 

シヴァ神の象徴、リンガとヨニ

祠堂周辺で見られるこの形。リンガ(男性器)と土台部分のヨニ(女性器)は、ヒンドゥー教シヴァ神の象徴です。

myson_symbol

リンガとヨニ

リンガとヨニは他にも色々な形で表現されています。また、土台部分のヨニだけが残っているものも多くありました。

myson_symbol2

リンガとヨニの別の形

 

ベトナム戦争の爪痕

ベトナム戦争時に落とされた不発弾が展示されていました。

myson_war

ベトナム戦争の爪痕

ここミーソン聖域はベトナム戦争の大きな被害を受けたそうです。爆撃により、遺跡の多くは破壊されてしまいました。現在も修復中の遺跡がたくさんあり、戦争の恐ろしさをも感じさせる場所となっています。

 

⑤修復中の遺跡たち

先述しましたが、ミーソン聖域は、発掘中・修復中の遺跡が多く存在するため、まだまだこれから発展していく遺跡です。修復中の遺跡も公開されているので、当時の形を想像しながら見て歩くのもいいかもしれません。

 

グループEのこちらは、建物の形はきれいに修復されていますが、古いレンガと新しいレンガとで、色がはっきりと分かれています。

myson_repair4

ミーソン聖域グループE

丘の上にあるグループHの遺跡は、壁面しか残っていなかったようです。

myson_areah

ミーソン聖域グループH

グループKのこちらも、新しいレンガが目立つ修復中の遺跡です。

myson_areak

ミーソン聖域グループK

自然と遺跡が一体となっている場所もあります。遺跡がどうなっているのか知りたいという反面、自然と融合した今の姿のままでいてほしいとも思いました。

myson_areae3

ミーソン聖域グループE-2

グループFは、修復中でレンガが積み上げられています。遺跡というよりレンガの山で、衝撃的でした。

myson_repair2

ミーソン聖域グループF

丘の上のグループGは、ほとんど修復済みのようでした。遺跡の周りでは、動物神をかたどったものが見られます。

myson_repair3

ミーソン聖域グループG

もともとのレンガがほとんど残っていない遺跡もあり、戦争の惨劇を目の当たりにしました。遺跡の発掘や修復により、今後どのように変わっていくのかが楽しみです。

 

⑥遺跡以外の楽しみも

ミーソン聖域は自然に囲まれていて、道中のどかな雰囲気です。

myson_forest

自然に囲まれたミーソン聖域

日本ではあまり見ない?植物や生き物にも遭遇できます。散策途中で、トカゲのような生き物も見つけました。名前は分からないですが、初めて見る生き物でした。

myson_animal

ミーソン聖域で見つけたトカゲ?

また、遺跡の起点となる駐車場にはカフェがあります。自然の中でのんびりカフェタイムを過ごす、というのも気持ちがいいです。

 

3. ミーソン聖域の場所と行き方

ミーソン聖域は、ダナンから南へ約70キロ、ホイアンから南西へ約40キロに位置しています。

・ミーソン聖域 [Thánh địa Mỹ Sơn]

 

ダナン市内からミーソン聖域に行く方法は、ツアーかチャーター(時間制の貸し切りタクシーのようなもの)の2択になります。

 

値段が安い、集合時間を気にせず自由に周ることができる、という理由から、私は、チャーターを選択しました。ダナンのホテルで手配したのですが、半日チャーター(5h)で120万ドン(約6000円)でした。2人だと1人あたり60万ドン(約3000円)となり、かなり安いです。

myson_windowview

ミーソン聖域までの車窓より

余談ですが、ミーソン聖域のあとは、チャーターの運転手さんにホイアンまで送ってもらいました。行程をカスタマイズしやすい、というのも、チャーターで行くメリットの1つです。

 

4. まとめ

何年か後、再びミーソン聖域を訪れた時、どんな発見や遺跡の変化が見られるのか。今からわくわくしています。みなさんもぜひ、ミーソン聖域で楽しい観光をしてください。

 

目次に戻る